毛虫の大量発生!どう駆除するべきか!

日ごろ生活をしていると、いろいろと害虫で悩まされることがあります。
そんな害虫の中でも毛虫はよく被害にあう害虫の一つです。
今回、毛虫を駆除するためのやり方について詳しく見てみましょう。
発生時期に対策をすることで事前に毛虫の大量発生を防ぐことも可能です。
ぜひ参考にしてください。

害虫駆除:毛虫の種類と生態・特徴

害虫駆除:毛虫の種類と生態・特徴

毛虫といっても色々な種類がいますが、私たちの身近に発生する毛虫には次の種類の毛虫が多いです。
毛虫は種類によって見た目の特徴が似ているので、色の特徴ごとの毛虫の分類から特徴を比較して、被害にあっている毛虫を特定しましょう。

◇チャドクガの生態・特徴

チャドクガという種類の特徴は、刺された時に痛みがほとんどなく、刺された後からヒリヒリとした痛みと激しいかゆみを伴います。
そのため、刺された瞬間には気がつかないで、時間が経ってから気が付くことがあります。
何度も刺されるとアレルギー症状を起こす可能性があるので、一度刺されたことがある人は特に注意しなければいけません。

◇ドクガの生態・特徴

ドクガという種類はチャドクガの12倍もの毒針毛を持っており、刺されると激痛が走ります。
この毒針は厄介で毛は風で飛散するため、直接毛虫に触らなくても近くにいるだけで飛来した毛によって皮膚炎になったり、洗濯物に毒針毛が付着したりすることもあります。
ドクガの食草は非常に多いので、発生の多い5~6月は特に注意が必要で庭木を観察するようにしましょう。

◇イラガの生態・特徴

イラガはさまざま樹木の葉を食べますが、特に果樹を好んで寄生します。
庭や近所に果樹を生えている方は注意が必要です。
また、イラガは他の毒毛虫と比較して刺された時の痛みが特に強いことが特徴です。
イラガに刺されると電気が走るような激痛が生じるので、発見したらむやみに近づかないようにしましょう。

◇クロシタアオイラガの生態・特徴

クロシタアオイラガは、イラガと同様に刺された時に激痛がはしります。
イラガと違う点は、トゲの先端の毒針毛のほかに、微細な毒針毛を持っているということです。
そのため、イラガよりも刺された時の症状は長引きます。
また、発生する庭木などもイラガとほぼ同じ場所ですが、葉の裏にいることが多いため気が付かずに触ってしまい刺されてしまうことが多いです。
身近にクロシタアオイラガの食草がある場合には、発生時期は特に注意してください。

◇マツカレハの生態・特徴

マツカレハは、松の木を好んで寄生する害虫で、別名マツケムシとも言われています。
アカマツやクロマツ、ヒマラヤシーダなどの大害虫として知られていて、たまに大量発生してしまうために問題になることがあります。
庭に松の木がある方は、このマツカレハであれば注意が必要です。

◇マイマイガの生態と特徴

マイマイガの幼虫は体長60ミリ前後で、頭はオレンジ色、体は淡い茶色から黒色です。
体の側面に毛束がたくさんあり、いかにも刺しそうな感じですが、毒は持っていません。
幼虫の発生期間は4~6月の年1回で、桜や梅、クヌギ、栗、ニレなど100種類以上の樹木の葉を食します。

◇アメリカンシロヒトリの生態と特徴

アメリカシロヒトリの幼虫は、体長30ミリ前後、頭は黒色で体は淡い黄色の毛虫となります。
成長するにつれて体の色は灰黒色を帯びてきます。
幼虫の発生時期は5~7月と8~9月の年2回で、桜や柳、柿、プラタナス、胡桃、ハナミズキ、あんずなどの落葉樹を好んで食します。
よく有毒なチャドクガと間違われやすいのですが、アメリカシロヒトリはまったくの無毒であり、椿や山茶花に寄生することもほとんどありません。

◇オビカレハの生態と特徴

オビカレハの幼虫は、体長60ミリ前後、色は黄色で体に黒い縞模様があり、頭は黒色となっています。
成長すると体の側面や頭部が青くなります。
幼虫が発生するのは、5~6月の年1回で、桜や梅、すもも、あんず、バラ、栗などの広葉樹を好んで食します。
毒は持っていなくて、毛も柔らかいので害虫の中でも比較的安全な毛虫です。

害虫駆除:自分で駆除できるかどうかの判断基準

害虫駆除:自分で駆除できるかどうかの判断基準

以下の4つの項目に当てはまる場合は、素人でも毛虫を自分で駆除できる可能性が非常に高くなります。

◇毛虫が一部の葉の裏に密集している

毛虫が一部の葉の裏に密集している場合は、葉ごと切り取ることで一度に駆除できます。
この場合、比較的簡単に駆除できるため、自分で駆除できるケースが多いです。

◇毛虫の数が少ない

毛虫の数が少ない場合には自分で駆除することができます。
一方、毛虫が大量発生していたり、木全体に分散してしまっていたりした場合には、自分で駆除するのは難しく業者に依頼した方がいいでしょう。

◇毛虫が手の届く範囲にいる

毛虫が手の届く範囲にいれば、殺虫剤などで簡単に駆除することが可能です。
もし毛虫が木の上など高くて手の届かない場所にいれば、自分で駆除するのは難しいので業者に依頼してください。

◇今まで一度も毛虫に刺されたことがない

チャドクガなどの毒毛虫に複数回刺されるとアナフィラキシーショックを起こす可能性があります。
アナフィラキシーショックを起こしてしまうと、息切れや冷や汗など、かゆみ以外の全身症状を発症します。
過去に一度でも毛虫に刺されたことがある人は自分での駆除を避け、業者に依頼しましょう。

害虫駆除:毛虫・チャドクガの駆除方法

害虫駆除:毛虫・チャドクガの駆除方法

毛虫を駆除するとき必要な服装や道具があります。
その服装や道具について詳しく紹介します。
実際に自分で駆除するときの手順もわかりやすく説明します。

◇安全に駆除するために準備するもの

毛虫・チャドクガの駆除に必要な道具は、大きく分けて以下の2種類あります。
自分の身を守るための道具、毛虫を駆除・退治するための道具、毛虫から身を守るために必要な道具は次の7点です。
長袖長ズボン・ゴム手袋・マスク・ゴーグル・帽子・タオル・長靴などです。
毛虫を駆除する際には、できるだけ肌が露出しない服装で行いましょう。
なぜなら、毛虫の毒針毛は非常に小さく飛散しやすいため、駆除の際に肌に直接付着してしまうと、炎症を起こす可能性があります。
そのため、長袖長ズボンはもちろんのこと、手袋を着用し、顔は帽子とマスク、ゴーグルで守り、首にタオルを巻き、靴とズボンに隙間ができないように長靴を履いて駆除しましょう。

◇毛虫駆除に効果的な薬剤・殺虫剤の選び方

毛虫駆除に使用する薬剤・殺虫剤を選ぶには、薬剤を使用することができる作物と薬剤のタイプの2点を考慮して選んでください。
毛虫駆除に使われている殺虫剤は、作物の種類によっては使用できないものもあります。
もし適用外の作物に殺虫剤を使用しると、薬害が発生する可能性が非常に高くなります。
殺虫剤ごとに適用作物は異なるので、毛虫を駆除したい作物に適用できる殺虫剤を選んでください。
殺虫剤には、スプレータイプのものから、乳剤・水和剤のように水に薄めて使用するものまであります。
スプレータイプの殺虫剤であれば、素人でも簡単に使用できますが、薬剤の扱いに慣れていない人はスプレータイプを選びましょう。

◇毛虫を駆除する手順

それぞれの時期ごとの駆除手順について、次に詳しく説明していきます。
自分が駆除しようとしている毛虫はどの状態かを確認して、正しい手順で駆除してください。
駆除の際には、殺虫スプレーが自分にかからないように風向きを考えてて使ってください。

毛虫のいる場所を確認する
まずは、毛虫が樹木のどこにいるかを確認しましょう。
毛虫が発生している場所を見落としていると、駆除したつもりが再び被害にあってしま可能性が非常に高くなります。
この確認作業は特に重要ですので、被害にあっている木全体とその周辺の樹木 もしっかり確認するようにしてください。

毒針毛が飛び散らないように毒針毛固着剤を散布する
毛虫の針毛はとても細いため飛散しやすく、毒針毛固着剤で固めておく必要があります。
特にチャドクガやドクガ、イラガなどの有毒な毛虫を駆除するときには、必ず固着剤を吹きかけて、毒針毛が飛び散らないようにしてください。
毒針毛固着剤を散布することで、毛虫が葉や枝に固定され、 毒針毛の被害を抑えることができます。

毛虫がいる葉の部分にビニール袋をかぶせ、枝ごと切り取る
毒針毛固着剤で毛虫が動かなくなったら、毛虫がいる葉や枝にビニール袋をかぶせます。
枝葉ごと切り取りましょう。
毛虫がまだ動いている場合には、完全に動かなくなるまで固着剤を再度散布してください。

◇毛虫が木全体に分散している状態での駆除の手順

毛虫のいる場所を確認する
まずは、毛虫が樹木のどこにいるかを確認します。
毛虫が発生している場所を見落としてしまうと、駆除したつもりが再び被害にあう可能性があります。
この確認作業は特に重要なので、被害にあっている木全体をしっかり確認してくください。

毒針毛が飛び散らないように毒針毛固着剤を散布する
チャドクガやドクガ、イラガなどの有毒な毛虫を駆除する際には、必ず毒針毛固着剤を吹きかけ、毒針毛が飛び散らないようにしておきましょう。
毒針毛固着剤を散布することで、毛虫が葉や枝に固定され、毒針毛の被害を抑えられます。

毛虫がいる部分とその周辺に殺虫剤を散布する
毛虫の毒針毛を固めたら、毛虫がいる部分とその周辺に殺虫剤を散布してください。
固着剤で固めきれていない毛虫を完全に駆除します。

駆除した毛虫をビニール袋に入れて処分する
毛虫を駆除したら、毛虫の死骸をビニール袋に入れて処分します。
固着剤で固まっている毛虫はビニール袋をかぶせて枝ごと切り取ってください。
殺虫剤で駆除した毛虫は木から地面に落ちてくるので、ピンセットなどで拾ってビニール袋に入れましょう。
ビニール袋に毛虫を入れたら、念のためビニール袋を二重にして処分してください。

駆除した場所に再度殺虫剤を散布する
毛虫を処分したら、駆除した場所とその周辺に再度殺虫剤を散布します。
これによって、駆除しきれなかった毛虫がいた場合や再発防止にも効果的です。

害虫駆除:予防方法

害虫駆除:予防方法

毛虫は成長が早く、木全体に分散してしまうと駆除しづらくなるため、事前に発生を予防する必要があります。
毛虫を発生させない予防方法には、次の3つの方法があります。

◇庭木を定期的に剪定する

定期的に庭木を剪定して葉や枝を減らせば、虫の隠れる場所が少なくなります。
また、毛虫の天敵である鳥にも見つかりやすくなるため、鳥が毛虫を駆除してくれることもあります

◇毛虫予防の薬剤・木酢液を散布する

毛虫予防の薬剤や木酢液を庭木の葉や枝に散布することで、毛虫の発生を予防できます。
薬剤の効果を持続させるために、2週間おきに1度のペースで散布するとより効果的です。

◇卵のうちに駆除する

こまめに庭木の葉を確認し、卵を見つけたら取り除きましょう。
卵のうちに駆除できれば、夏場に毛虫が大量発生することもなくなります。
ただし、毒毛虫の卵には、毒針毛が付着していることがたまにあるため、卵を駆除する際にもゴム手袋などを着用して細心の注意を払って駆除してください。

毛虫の大量発生!どう駆除するべきか!まとめ

毛虫の大量発生!どう駆除するべきか!まとめ

毛虫を駆除するためには、服装や動画の準備が必要です。
どのような服装でどのような道具が必要なのかを詳しく紹介してきました。
また、毛虫の駆除手順についてもわかりやすく説明してきました。
今まさに毛虫の発生で悩まされている人にはお勧めのやり方になります。
ぜひ参考にされてください。

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