知らないうちにシロアリ被害にあっている!プロが教えるシロアリ駆除

一軒家に住んでいると避けられないのがシロアリの被害です。
新築時は最初にシロアリ用の防虫剤が柱などに吹き付けられているので5年間は被害にあうことはほとんどありません。
ただし、5年を経過すると徐々にシロアリの被害にあわないように対策をしなければいけなくなります。
シロアリ防虫対策を業者へ依頼して定期的に散布しましょう。
万が一シロアリ被害にあってしあったときは、早急に業者へ依頼してシロアリ駆除とその後の防虫対策をしなければいけません。
それでは、シロアリ対策とシロアリ駆除について見てみましょう。

害虫駆除:シロアリの種類と見分け方

害虫駆除:シロアリの種類と見分け方

白相駆除をする前に、シロアリについて知っておきましょう。
シロアリの生息や特徴などを知っていて初めて対策やシロアリ駆除ができます。

◇特徴

シロアリは木の幹に含まれるセルロースというものを栄養とする昆虫です。
自然界では枯れた木などを土に還す役割を果たしますが、木造住宅を食べるため人間にとっては害虫以外何物でもありません。
見つけ次第、すぐに何らかの対策が必要です。
シロアリは黒アリと見た目が似ていますが、実はゴキブリの仲間なのです。
女王アリを中心とした群れで暮らしており、一度に大量発生してしまいます。
シロアリにも黒アリにも羽アリがいて、羽・胴体の形で見分けることができます。
シロアリは4枚の羽がほぼ同じ長さ・形。
胴体が寸胴でくびれがありません。
黒アリは後ろの羽が極端に小さくなっています。
頭・胸・腹の間がくびれています。
6~10月頃は黒アリにも羽アリが増殖するので、シロアリと混同しやすいのです。
庭先などに黒アリがいる場合、人間に害を与えることはないため対策の必要はありません。
しかし、黒アリはシロアリを捕食するため、もし家の中でも発見した場合は床下にシロアリが生息している可能性が非常に高いです。
業者に調査を頼むなどの対策をしなければいけません。

◇種類と生息地

土壌性シロアリ(ヤマトシロアリ、イエシロアリ)
高温多湿の日本で被害が多いのが、水分を好み湿気のある場所に生息する土壌性シロアリというものです。
土壌性シロアリは、床下や天井裏、水回り(浴室、台所など)からよく侵入し、雨漏りや水漏れしている場所からも侵入するので要注意です。

乾材シロアリ(アメリカカンザイシロアリ、ダイコクシロアリ)
土壌性シロアリに比べて水分を必要としない乾材シロアリは、乾燥した木材にも巣をつくります。
外来種のアメリカカンザイシロアリは、輸入木材を経由して日本に入って来たと考えられています。

害虫駆除:放っておくと怖いシロアリ被害

害虫駆除:放っておくと怖いシロアリ被害

シロアリが侵入しないようにできれば一番ですが、そうはいきません。
そこで、シロアリが侵入しやすい家の環境や実際の被害について見てみましょう。

◇シロアリの被害に遭いやすい家

床下が低い
シロアリ被害に遭っている家は、床下が低いことが多いです。
床下の空間が狭いと、風通りが悪くなります。
シロアリは、空気の動きに弱いという特徴を持っています。
そのため、風の通りが悪くなっているような低い床下では、絶好の棲家です。
建築基準法で考えても、床下は40cm以上ないといけません。

床下の換気口が基準より少ない
築基準法によると、5mごとに300平方cm以上の換気ロをつけるのが義務化されています。
この換気口の数が少ない家の場合、床下の空気の流れが悪くなって、シロアリが発生しやすくなります。

押入れがカビ臭く、ジメジメしている
雨漏りのある家も、シロアリが発生しやすい家の共通点です。
雨漏りしていると、柱や床など、木材に多く水分を含んでしまいます。
そうすると、シロアリから狙われやすくなります。
室内にいて雨漏りに気づかなくても、壁にヒビが入っていて、そこから外壁と内壁の間に侵入してきて侵食していることがあります。

雨漏りがあって、壁や柱の水分量が多くなっている
家の近くに川や池がある
家の近くに川や池がある場合、地下水位が高い土地だと考えられます。
そうすると、地盤にもともと含まれる水分量が増えてしまいます。
床下の地表から上がってくる湿気が多くなり、シロアリが最も好む環境になってしまいます。
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家の周りに木材を置いている
建物の周囲に木材を放置していると非常に危険です。
というのは、木材が地面に直接触れていると、土の中にいたシロアリが、そのまま外気に触れることなく、木材へ到達できるからです。
そして、木材から建材へとたどり着き、最終的に家の内部へと侵入してきます。

木製の門扉や枕木が使われている
門扉や柵が、金属製ではなくて木製の場合、シロアリが近づきやすくなります。
それこそ、地面から直接に門へと達します。
特に門から玄関への通路に、敷石のように枕木を敷いている家なども狙われやすいです。
確かに見た目的にはぬくもりがあってお洒落ですが、シロアリからいうと、最も好む環境で非常に危険です。
地面から門、門から家へと、シロアリの侵入経路を自ら構築してしまうことになります。

庭にたくさんの植木や鉢植えを置いている
庭の面積に比して、たくさんの植木や鉢植えが置かれている場合も、シロアリが集まりやすい環境だと言えます。
特に壁の周りを覆うように鉢植えを置いている家はたくさんあります。
こういった場合、水やりの際に毎回、多くの水が家の周囲の地面に降りかかります。
すると必然的に、家の周りの地面に含まれる水分量が多くなり、シロアリに家を包囲されるということも起こりえます。

◇シロアリ被害

シロアリの被害は、築5年から急激に増加します。
これは、一般的なシロアリ対策の薬剤の効き目が5年前後だからです。
ほとんどの新築物件でシロアリの対策がされています。
しかし、効果が切れると被害が徐々に増えます。
地域別に見ると、九州・四国・中国地方を中心とした、西日本のシロアリ被害発生率が非常に高くなっています。
秋田県など全体の5%ほどしかシロアリ被害を受けていない地域がありますが、広島県では約4割、九州では約3~4割程度の建物がシロアリによる何らかの蟻害を受けています。

◇シロアリ被害を、そのままにしておくと

シロアリは木材の内部を食い進めるためなかなか発見する前に時間が掛かり、判明した時にはすでに建物に被害が出ている可能性が非常に高いです。
特に、内装など目に見えてわかるシロアリ被害が出ていると、床下にはもっと大きな被害が出ていると考えられるので、早急な対策をしなければいけません。
定期点検で早期発見できた場合、駆除・補修の費用は抑えられます。
シロアリの被害が少なければ、補修する箇所も少なくて済み、薬剤も少なくて済むから費用が抑えられます。
しかし、シロアリ被害をそのまま放置してしまうと、対策に多額の費用がかかってしまいます。
建物の構造上重要な土台や柱がシロアリ被害を受けると、建物が傾いたり、地震や台風で大きな被害を受けたりします。
大げさのように聞こえますが最終的に倒壊の危険もあるため、ただちに補強などの対策をしなければいけません。

害虫駆除:駆除・予防対策

害虫駆除:駆除・予防対策

シロアリ対策には、シロアリ被害を未然に防ぐ予防と、すでに発生してしまったシロアリを退治する駆除の2つがあります。

◇シロアリ予防

シロアリの予防処理には、土の中に薬剤を散布する、木材表面にシロアリを寄せ付けない薬剤を塗る、シロアリの繁殖を防ぐために床下などに駆除剤入りエサをまくといった対策方法があります。
シロアリ予防の薬剤の効果はメーカー側で5年間続くように調整されており、決まった濃度・量の薬剤を散布します。

◇シロアリ駆除

シロアリの駆除と予防の基本的な考え方は同じと考えていいでしょう。
しかし、駆除は予防と違って薬剤濃度や量は決められていないので、シロアリの種類・被害に合わせて対策しなければいけません。
完全に駆除するには、シロアリの生態を十分に把握して対策する必要があります。

害虫駆除:プロに依頼時の価格相場

害虫駆除:プロに依頼時の価格相場

シロアリ駆除を業者へ依頼した場合、どのくらいの費用が必要なのでしょうか。
その点を詳しく見てみましょう。

◇シロアリ駆除費用の目安・相場

シロアリの駆除費用の相場は、1階床面積1㎡あたり2000円~3,000円程度です。
集客・点検・施工・アフターまで完全自社施工の老舗の業者でこの価格帯が多いです。
これより低価格の業者も中にはありますが、施工品質にばらつきがあります。
シロアリ対策はなるべく安く済ませたいかもしれませんが、追加費用や不十分な駆除で再度シロアリが侵入してきたりして、結果的に費用がかさむケースもあります。
逆に、3,000円/㎡を大きく超える高価格業者にも注意が必要です。

◇シロアリ駆除に最適な時期

シロアリは基本的に通年活動しており、駆除の効果はどの季節でも同じです。
冬にシロアリの活動は鈍りますが、現代の住宅は比較的暖かいため、実は年中活動しています。
4~7月は羽アリ群飛により、シロアリを発見しやすい時期になります。
そのためこの季節に対策すると良いと思われがちですが、羽アリがいない時期にもシロアリは活動しているため、羽アリの有無はほとんど関係ありません。
羽アリはシロアリ全体の1%未満なのです。
羽アリを見つけたら、見えない場所のシロアリ被害が進行していると考えてください。
シロアリの対策は見つけ次第早急におこなう必要があります。
時期に関係なく、おかしいと思ったら早めに対策しましょう。

◇シロアリ駆除にかかる時間

シロアリ調査にかかる時間は、30分程度です。
床下に入ってシロアリ被害の状況を確認してから、対策方法の提案と駆除日程を決めることになります。
実際の駆除にかかる時間は、施工面積や被害状況によって変わります。
一般的な大きさの家で、3~5時間程度で作業完了というのが多く、基本的に1日以内に終了します。

知らないうちにシロアリ被害にあっている!プロが教えるシロアリ駆除まとめ

知らないうちにシロアリ被害にあっている!プロが教えるシロアリ駆除まとめ

一軒家に住んでいるとどうしても避けられないのがシロアリ被害です。
シロアリ予防対策やシロアリ駆除について詳しく紹介してきました。
家を建ててからシロアリ対策をしていなければ、シロアリから家を食い物にされてしまって最悪崩壊の危機に直面することになります。
そうなる前に手を打っておきましょう。

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