ノミは人にも被害を与える害虫!そうすればノミ駆除できるの?

普段あまりお目にかからないノミですが、犬や猫に生息するものと思っている人も多いのではないでしょうか。
それが、犬や猫だけではなく人にも被害を与える害虫なのです。
それではノミ駆除をするにはどうしたらよいのでしょうか。
ノミ駆除をするには、まずはノミの生態を知っておく必要があります。
そして害虫駆除を行うための対策を練ることが大事です。
ここでは、ノミの生態とノミ駆除法歩について詳しく紹介します。

害虫駆除:ノミの見つけ方

害虫駆除:ノミの見つけ方

犬・猫用のノミ取りぐしで被毛をすいてから、体毛・体表から赤黒色のフケ状の小さな塊が出てくれば、ノミの糞の可能性があります。
ノミの糞かどうか確認するには、塊を濡れたティッシュの上に置きます。
赤くにじんだときがノミの糞です。
赤くなるのは、ノミが摂取した血液が糞として排泄されるからで、赤血球が溶けて赤い色になります。

◇掃除のポイント

室内を清潔に保つように心がけます。
ノミは犬・猫が好きな場所にたくさん生息しています。

◇同時の定期駆虫がポイント

日ごろから衛生的な飼育を心がけていても、ノミの卵や幼虫、サナギなどをすべて駆除することは不可能です。
ノミの寄生・健康被害から愛犬・愛猫と飼い主の家族を守るためには、環境対策と同時に、ノミが繁殖するサイクルを断ってくれるノミ寄生予防薬を定期的に投与(定期駆虫)することを含めた総合的なノミ対策が必要です。

害虫駆除:ノミの習性、生態について

害虫駆除:ノミの習性、生態について

ノミは世界で2000種類以上生息していて、日本でも70種類ぐらいのノミの種類が生息しているといわれていて、犬、猫、人間などの恒温動物に寄生して吸血しながら生き続けています。
その中でも私たちの生活に影響を及ぼす可能性があるノミは、ネコノミとイヌノミです。

◇ネコノミ

ネコノミは体長約1.5㎜~3.5㎜で、主に猫の体表に住み着いて吸血、寄生して生きていますが、宿主が猫だけではなく犬や人などへも寄生して吸血します。
日本国内で主にノミの被害があるのはイヌノミよりもネコノミの方が多いと言われています。
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◇イヌノミ

イヌノミの体長約2㎜~4㎜で、見た目ではネコノミと似たように見えるのでネコノミと区別がつきにくいのですが、イヌノミの方がネコノミと比べて頭の形が丸くなっています。
イヌノミに寄生、繁殖される事もありますが、活動範囲はネコノミより狭いです。

◇ヒトノミ

ヒトノミは体長約1.5㎜~4㎜で、主に人に寄生するノミといわれていますが、こちらも人間だけでなく鳥類や犬猫などの哺乳類全てに寄生します。
最近は衛生面の向上でヒトノミによる寄生被害はほとんどありません。

◇ネズミノミ

ネズミノミは体長約1.5㎜~2㎜で、主にネズミに寄生、繁殖するノミです。
ただ、宿主であるネズミが死ぬと血液を必要とする事から人へ感染症を媒介するとも考えられるので注意が必要です。

◇ノミのライフサイクル

犬や猫の体表で吸血、寄生してから48時間後には卵を産みます。
卵自体は27℃以上の温度が苦手で体温では高いため宿主の体にとどまることなく、畳やカーペット、床などに落ちるような仕組みになっています。
ノミの卵の大きさは0.5mmほどの円形状の形をしていて生んでから2日から3日ぐらいで幼虫になります。
幼虫は6日から11日ほどの期間がありノミの糞やごみの一部をエサにしてから、さなぎになります。
さなぎは6日から14日ほどで成虫になり、成虫の寿命が一番長く約3週間から6週間生きるといわれています。
成虫になると宿主を探し寄生し、寄生してから10分以内に吸血して卵を産みます。
ノミの成虫の産卵数は多く、1日あたり4個から20個ほどの卵を産みます。
ノミ1匹だけで一生のうちで400個から1000個ほどの卵を産むともいわれている繁殖力が非常に強い生き物です。
つまり約1か月でそれだけ多くのノミが増える可能性があるという事です。

害虫駆除:ノミによる被害

害虫駆除:ノミによる被害

ノミが人体にどのような被害を与えるのかを詳しく見てみましょう。

◇見た目の不快感

ノミは人や犬猫の体温や呼吸をしている際に排出している二酸化炭素に集まってきます。
1匹で飛んでくると気がつきませんが、ノミは先ほども紹介したように1匹から大量の卵を産み繁殖力が強い害虫です。
ノミが大量発生している場合は人間や犬猫に集中的にたくさんのノミが飛んできてしまいます。
その場合、目で見えるか見えないかぐらいの小さい粒状のものがピピピピッと生き物にめがけて飛んでくる状態です。
数が多いと見た目にもゾッとしてしまうし不快感以外何物でもありません。

◇吸血、かゆみ

ノミはオス、メス両方とも吸血をして、吸血時間は20分から25分と結構長めです。
人間の場合、立っていると高さ的に足に飛びかかる事が多く、ノミに刺される被害は足のひざ下ぐらいまでが非常に多くなります。
他にも家の中で繁殖している場合は寝ている時などに刺されてしまうと全身に被害を被る事もあります。
ノミに刺されると皮膚の表面が赤い斑点になるので目立ち、数日間は強いかゆみに悩まされることになります。
蚊よりも症状がしつこく一般的な虫さされ薬を塗ってもほとんど効果がない事が多いので、病院に行ってノミ刺されの強いかゆみに効果的な薬を処方してもらった方が楽です。
一般的にノミ刺されで処方される塗り薬はステロイド軟こうが多いようです。

◇アレルギー症状が出る

中には、ノミに咬まれた際にノミの唾液に反応してアレルギー症状が発症する事があります。
人間の場合、強いアレルギー反応が出て水泡、発赤、かゆみなどの症状が出てくる場合もあり、かき崩す事で二次感染の問題も出てきます。

◇猫ひっかき病

バルトネラ菌を保有しているノミに咬まれた場合、もしくはバルトネラ菌を保有しているノミが寄生した犬や猫に咬まれてしまったり引っ掻かれたりした時に傷口からバルトネラ菌が感染してしまいます。
バルトネラ菌は2週間ほど潜伏期間後に傷部分が熱や痛みを伴った丘疹(きゅうしん)や膿疱ができたり、リンパ節の腫脹が数か月続いたりという症状で悩まされます。

◇瓜実条虫症(うりざねじょうちゅうしょう)

ノミの中には瓜実条虫(サナダ虫)が潜んでいる事があります。
ノミの卵がついた手をたまたま口にもっていったときに瓜実条虫の幼虫が口の中に入ってしまい経口感染します。
ほとんどのケースで無症状なので気がつかない事が多いですが、幼児の場合は下痢や腹痛を発症することがあります。
もし瓜実条虫を発見したら寄生虫駆除剤を使用すれば比較的簡単に駆除は可能です。

害虫駆除:ノミを見つけた時に行う対策

害虫駆除:ノミを見つけた時に行う対策

家の中でもしノミを見つけた時には必ず捕まえるか殺す事が被害を減らしていくポイントです。
ところがノミ退治をしたつもりが逆に増えてしまう原因となる事もあるので、退治する時には次の点に注意してください。

◇ノミは絶対につぶさない

ノミは見つけても絶対にその場でつぶしてはいけません。
もしその成虫が卵を持っていると、潰した時に卵が他の場所に飛んでしまい、卵から更に増殖する可能性があります。
ノミを見つけた時には粘着式クリーナーを利用するか、ガムテープで吸着させて取るようにしてください。
テープについたノミが逃げないようにその部分だけ上から小さくテープを貼りつけると良いです。
使用したガムテープや粘着式クリーナーの粘着紙は、ビニールでふさぎ早めにゴミに出して処分しないと、くっついた成虫から卵が産まれ繁殖するので注意して下さい。

◇家の中でのノミ対策

ノミ対策としては、まずは基本的に家を念入りに掃除することが大事です。
掃除機をかけた後に粘着式クリーナーやガムテープなどを使って幼虫も取るつもりで丁寧に掃除します。
掃除機をかけた後のごみは幼虫や卵がいる可能性が高いのでビニールでしっかりと閉じて早めにごみに出しましょう。
家の中で増えてしまったノミ対策では駆除用殺虫剤を使用する方法が一番効果的です。
ノミは繁殖力が強いのであっという間に増えてしまい姿を見なくなるまでは根気よく掃除をして対策するしか方法はありません。
姿を見なくなっても卵や幼虫がまだいる可能性が高いのでしばらくは念のために対策をするようにした方が良いでしょう。

ノミは人にも被害を与える害虫!そうすればノミ駆除できるの?まとめ

ノミは人にも被害を与える害虫!そうすればノミ駆除できるの?まとめ

ノミの生態やノミ駆除方法について詳しく紹介してきました。
二のみを放置しているとすごい勢いで増殖して人にも被害を与える害虫であるという事がわかりましたでしょうか。
ノミは家中どこにでも生息しているという事を忘れずに日ごろからノミ対策をしておきましょう。

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