チョウバエの生態と駆除方法はプロに聞こう！

チョウバエの生態を知り種類別の駆除方法を行うことで駆除できます。
その為の生態や種類について詳しく紹介します。

◇チョウバエの生態

チョウバエ類は蚊に近いグループに属するハエ目の一種です。
体長1～4mmほどのハート型を逆にしたような形をしています。
室内に侵入すると、洗面台や流し台の水回りの部分にあるガラス窓や壁にとまる習性があります。
体は灰黒色で、体表には毛が密生しています。
チョウバエの中でホシチョウバエとオオチョウバエは最も普通に見られる種になります。
チョウバエは集合住宅や飲食店、ビルの浄化槽、鶏舎、トイレの貯水槽などから発生して、不快害虫として問題です。
台所や風呂場でよく見かけますが、居間にも進入することもあり、細菌の運搬者になる可能性が大です。
また、幼虫が人の泌尿生殖器、消化器、眼瞼などに迷入してハエ症を引き起こすことが一般的に知られています。

◇チョウバエの種類

ホシチョウバエ
小型のチョウバエは、成虫の体長は1.3-2mm、体色は灰色で、翅は大きく周辺部に5～6個の黒斑があります。
幼虫は体長8mmほどで、灰色がかった白色をして、世界各地に生息します。
発生時期は4～12月ですが、暖かい工場（特に食品工場）や飲食店などでは冬でも活動します。
卵は2日ほどで孵化し、幼虫期間9-15日を経て蛹になり、2日後には羽化します。

オオチョウバエ
成虫の体長は4-5mm程で、ホシチョウバエに比べるとかなり大きくなります。
体色は灰色で、翅の脈の末端には8個の白点があります。
幼虫は体長8-9mmで、全体に褐色となります。
世界各地に生息しています。
5～10月にかけて発生し、生活史はホシチョウバエに似ています。
卵は2日ほどで孵化し、幼虫期間として約10日を経て蛹になり、3～4日で成虫になります。
トイレなどの壁面に止まってるのをよく見かけます。

人間に不快感を与える不快害虫として知られるチョウバエですが、実は不快感以外の被害も確認されています。
ここではその被害について説明します。

◇食品の汚染

台所などの水回りで発生しやすいチョウバエです。
食品に止まったり産卵したりして、気付かずに飲み込むとハエ症を引き起こすことがあります。
また、チョウバエが媒介して悪質な菌が食品や調理器具に付着することもあるために、微生物汚染のリスクを高めます。

◇ハエ症

まれに、生きたチョウバエの幼虫が体内に侵入してハエ症を引き起こすケースがあります。
例えば泌尿生殖器を通じて体内に侵入した場合は下腹部に痛みを感じてしまい、血尿が出るなどの症状を引き起こします。
雑菌を含んだまま体内に入り込むので、食中毒や腹痛、下痢などの症状を引き起こすこともあります

チョウバエは浄化槽や排水施設の汚泥が発生源になるので、屋内で発生しやすい害虫です。
発生しないための対策としては、トイレや風呂の排水口、洗面台、浴槽の底、浄化槽など発生場所を探し、幼虫対策を行なうことが重要です。
また、室内を飛んでいるチョウバエ成虫は今後さらに繁殖を繰り返してしまうので、成虫対策も必要です。

◇幼虫対策

幼虫の発生原因を取り除く
チョウバエの幼虫は、側溝の壁面や溝のフタ裏、三角コーナーの裏側、排水溝のヌメリ、浴槽の底などに付着した汚泥（スカム）に生息していることが多いため、幼虫対策には、汚泥（汚れ）を取り除き、清掃を行なうことが最も重要です。

幼虫を殺虫駆除
薬剤による駆除を行なう場合は、コバエの幼虫駆除剤がチョウバエの幼虫に有効です。
コバエ幼虫駆除剤は、チョウバエの幼虫が体内に取り込むことによって、効果が現れます。
つまり、幼虫に薬が十分に届かないと効果は出ません。
そのため、まずは、チョウバエ幼虫が生息している場所をある程度特定することが必要です。
幼虫の生息場所がはっきり分からないと、薬剤を散布しても効果が出にくいことがあります。

◇成虫対策

成虫の侵入防止
チョウバエの成虫に対しては、一番大切なのが侵入を防ぐことです。
ドアを開けっ放しにしないことや、浄化槽では定期的に点検し、マンホールの隙間をなくして、排気管に網を張るなどしてチョウバエの侵入を極力防ぐべきです。

成虫の殺虫
マンホールや浄化槽などチョウバエが発生している密閉空間には、蒸散タイプの殺虫プレートを吊り下げておくと成虫対策につながります。
（マンホール・浄化槽内で発生したチョウバエ（成虫）や、マンホール・浄化槽内へ入ってくるチョウバエを退治します。
蒸散タイプの殺虫プレートは、常温で殺虫成分を放出します。
そのため、使用場所はマンホール内などの密閉空間で使用して、人が活動する室内空間には吊り下げないでください。
チョウバエの発生量が著しい場合、殺虫プレートのみで駆除を行なっても十分な効果が出ないことがよくあります。
チョウバエの発生量が多い場合は、幼虫対策も一緒に行う必要があります。

捕獲して駆除
チョウバエはハエ捕りリボンや粘着シートでも捕獲できます。
チョウバエ成虫は足元付近など下の方を飛んでいることが多いので、設置する際は下方のジャマにならないような位置に設置してください。
また、光で誘引し捕獲するライトトラップでもチョウバエを捕獲することができます。

◇チョウバエの駆除・対策はプロに

チョウバエの駆除・対策は個人でも行えますが、より確実に駆除したいときはプロの業者に依頼しましょう。
D社のチョウバエ駆除サービスでは、プロが現地に伺って被害状況や生息状況をヒアリングやトラップ、目視で確認して下さい。
調査した結果をもとに、必要な駆除サービス工程を見積りとともに提案してくれます。
D社のチョウバエ駆除サービスの一番の特徴は、液体の薬剤ではなく泡の薬剤を使用する泡施工というものにあります。
泡なので飛び散りにくく、複雑で細い配管内にも浸透します。
奥に潜む幼虫や卵を駆除してくれます。
薬剤はチョウバエの幼虫の脱皮を防ぐ成長抑制剤を使用しています。
人への影響や毒性が非常に低い薬剤です。
チョウバエにお困りの方はぜひ一度D社にご連絡ください。

チョウバエは浄化槽や排水口の汚れが発生源となる、屋内で発生しやすい害虫です。
ここでは、チョウバエの対策について確認しましょう。

◇水場の掃除・換気

チョウバエの卵は、三角コーナーの底、排水口のヌメリなどに付着したスカムに産み付けられます。
そのため、発生や増殖を防ぐためには定期的にスカムを除去・清掃する必要があります。
また、チョウバエは湿った環境を好むため、換気を定期的に行うことも大切な作業です。

◇発生源がわかっている

発生源が特定できている場合は、その場所に直接熱湯をかけてください。
摂氏60～70度ほどになると、成虫も幼虫も絶命します。
ただし、一回かけただけではうまく熱が伝わらないで生き延びてしまうこともあるので、何度か繰り返しかける必要があります。
また、熱湯がすぐに準備できない場合は氷水を流すのも効果的です。
どちらも試せない場所に関しては殺虫剤を直接噴きかけることがいいでしょう。

◇外からの侵入を防ぐ

集合住宅などの場合は、自宅でチョウバエが発生していない場合でも隣家から侵入するというケースも少なくありません。
成虫のチョウバエを室内に侵入させないためには窓やドアをこまめに閉める・排水口を定期清掃する・排気口に網を張るといった対策が重要です。
浄化槽の近くなどチョウバエが侵入してきそうな場所には、対策としてあらかじめ忌避剤を噴きかけておくことが考えられますが、雨がると流れてしまう可能性があるため、定期的に噴きかけておきましょう。

◇チョウバエの駆除・対策で大切なこと

チョウバエを駆除・対策する際に大切なことは早期に対策を行うことです。
繁殖力が強いため見つけたらできるだけ早い段階で対策をしましょう。
放っておけばおくほど、その間に卵を産んでどんどん増えてしまいます。
また、飛んでいる成虫の駆除に目がいきがちですが、卵や幼虫が潜む発生源を突き止めることが一番大切です。
発生源の駆除を行った上で成虫を駆除することが大切です。

チョウバエの駆除を行うときには生態や種類について知っておくことが大切です。
そのための情報をプロが今回詳しく紹介してくれました。
その情報をもとにチョウバエの駆除の方法について見てきましたが、自分で必要となったときの為に頭に入れておいて損はありません。