アシナガバチの巣を駆除するやり方と注意点!

アシナガバチは蜂の中でも比較的おとなしい性格です。
ただし、夏場の最盛期は危険ですので自分で巣を駆除しようとしてはいけません。
その時は、プロの業者へ依頼することをお勧めします。
自分でアシナガバチの巣を駆除するときの時期や必要な道具などを紹介します。
その場合でも、向かってくることもあるので、危険を感じた場合は即中止してプロの業者へ依頼してください。

害虫駆除:アシナガバチの特徴

害虫駆除:アシナガバチの特徴

アシナガバチは、ハチ目スズメバチ科アシナガバチ科に属します。
種類にもよりますが、アシナガバチは体長11~26mmで暗いのものが多く、黒と黄色の模様があります。
スズメバチとの見分け方が難しいのですが、体型がホッソリした体の場合はアシナガバチの可能性が高くなります。

◇アシナガバチの被害

スズメバチと同じスズメバチ科に属するアシナガバチは、スズメバチの次に人をよく刺します。
スズメバチに刺されたときと同じように、アシナガバチに刺されたときもアナフィラキシーショックを起こすこともあり、死亡する可能性こともあります。
もしも刺されてしまった場合は、すぐに病院に行きましょう。

◇進んで攻撃してこない

スズメバチは攻撃的で、何もしていないときでも巣の近くを通っただけで攻撃をしかけてくることがあります。
その点、アシナガバチは比較的おとなしい性格で、巣などにいたずらをしなければ近くにいても襲ってくることはほとんどありません。
しかし、倉庫や家の裏口などに巣ができたりすると、出入りの際に襲ってきたり、子供が悪さをして襲われたりすることもあるため、注意は必要です。

◇香水などに注意

アシナガバチを攻撃していないのに襲われてしまった際、香水などをつけていませんでしたか?香水やジュースなどの香りが強いものは、アシナガバチなどを興奮させることがあるため注意しましょう。

◇スズメバチに食べられる

アシナガバチは、スズメバチと同じスズメバチ科ですが、スズメバチに巣を攻撃されて幼虫などを食料として持っていかれることがあります。
女王蜂の産卵や働き蜂の巣づくりなどが行われる6~8月は、スズメバチの攻撃を受けて特に警戒心が高まっていることがあるため、攻撃的になっているので巣を見つけても近寄らないようにしましょう。

◇アシナガバチの餌

アシナガバチの餌は、主に昆虫です。
蝶や蛾の幼虫や、毛虫、アオムシなどの虫を噛み砕いて肉団子にし、その状態で巣に持ち帰って食料にします。
アシナガバチの幼虫の餌も昆虫の肉です。

◇アシナガバチの飛び方

向こうからハチが近寄ってきている場合、それがスズメバチなのかアシナガバチなのか見分けられたら少し安心です。
簡単にですが、直線的に素早く飛んでいる場合はスズメバチ、足を垂らしてゆっくりと飛んでいるのがアシナガバチです。
飛んでいるのを見つけたら、すぐ近くに巣がある可能性があるため、近寄らずに立ち去りましょう。

害虫駆除:アシナガバチ駆除は自力でできるの?

害虫駆除:アシナガバチ駆除は自力でできるの?

アシナガバチは強力な毒針を持っていますが、基本的におとなしい性格の蜂です。
適切な対処を行えば、自力で駆除できる可能性があります。
しかし、蜂の種類に関係なく巣を駆除するときは、危険が伴います。
駆除時のリスクを少しでも下げるには、事前の準備だけはできるだけ念入りに行っておきましょう。
巣の状態をよく確認し、必要なものを揃えてから、なるべく安全に駆除できるように心がけてください。

◇自力で駆除できそうか

最初に、巣や蜂の状態を観察して、自力で駆除ができるかどうかを判断しましょう。
普段は攻撃性の低いアシナガバチでも、巣を攻撃されると怒って一斉に襲ってきます。
駆除に失敗して刺されてしまうケースもあるので、けがを未然に防ぐためにも、駆除の前にはしっかり巣の状況を調べておきましょう。
おとなしいアシナガバチと、どう猛なスズメバチは、パッと見た感じでは似ているので、見慣れない人ではすぐに判断がつかないことがよくあります。
しかし、アシナガバチかと思ったら、スズメバチだったという見間違いをすると、とても危険なトラブルを引き起こしかねません。
アシナガバチとスズメバチを区別するときは、外見のほかに、飛び方や巣の形状を確認することで判断しやすくなります。
両手のひらサイズ程度の巣の近くを、足を垂らしてふらふらと飛び回る蜂がいたら、アシナガバチと考えて間違いないでしょう。
1階の軒下や庭木など、開けた場所に作られた巣であれば、駆除作業のリスクはほとんどありません。
しかし、2階以上の屋根の下など、高所に巣がある場合は、駆除の難易度や危険性が増します。
殺虫剤を蜂にしっかり吹き付ける、巣を落とす、といった作業がやりにくいため、このような場所の巣を自力で駆除するのは大変です。

高所にある巣を駆除するときは、長い剪定ばさみや、高所用の噴射器を用意するなどしておく必要があります。
巣によっては、駆除が難しく危険な状態の可能性もあります。
作りかけの巣までしか自力での駆除はできないと考えたほうがいいでしょう。
大きさが15cm以上で、時期でいうと7月~9月ごろのアシナガバチの巣は最盛期です。
この時期に、アシナガバチの巣は最大となり、蜂の数も多く、警戒心も高まっているため、自力での駆除は難しいでしょう。
自分でアシナガバチを駆除するタイミングは、遅くても巣がまだ大きくなりきっていない、作りかけの状態の時までにしてください。
7月までの巣であれば、自力で駆除できる可能性があります。

◇自力で駆除できそうか

駆除を行う時間帯は、日没後数時間から早朝の間に行うのがおすすめです。
働き蜂は、日中は餌を探しに巣の外へ行っていますが、夕方になると巣に戻ってきます。
このタイミングで駆除できれば、駆除した後に生き残った蜂がたくさん戻ってくるのを抑えられます。
また、夜間の方が蜂の動きが静かなことに加え、暗い中では目が利かず、蜂はうまく飛ぶことができません。
安全性の点からも、駆除は日没後に行いましょう。

◇必要な道具

ハチの巣駆除の時に必要な道具として、防護服・殺虫スプレー2~3本・ゴミ袋・長い棒か剪定ばさみ・トング(蜂の死骸を拾う)・懐中電灯(赤いセロハンを貼り付ける)があります。
殺虫剤は、ピレスロイド系の成分が入っている製品を使うと効果てきめんです。
購入する際は、ラベルの成分表を確認して購入しましょう。
ピレスロイド系であれば、蚊やゴキブリ用の殺虫剤でも問題なく使用できますが、蜂専用の殺虫剤は噴射力が強く、より遠くまで届くような造りになっています。
夜に駆除を行う際は懐中電灯が必要となりますが、蜂は光の方向に移動する習性があるため、そのまま使うと危険です。
赤いセロハンを貼り付けて光の色を赤くしておくと、蜂が反応しにくくなるので、忘れずに対策しておきましょう。

害虫駆除:アシナガバチ駆除手順

害虫駆除:アシナガバチ駆除手順

巣の状況を確認し、必要なものを準備できたら、駆除作業を始めましょう。
駆除の際は、身の安全を確保することを常に考えてから作業しましょう。
危険を感じたら、すぐに駆除を中止して、室内など安全な場所へ避難できる状態にしておきましょう。
また、駆除時や後片付けなど、いずれの手順のときも防護服を着た状態で行ってください。
ここでは、アシナガバチを駆除する手順を紹介します。

◇巣に向かって殺虫剤を散布

3m程度の距離から、巣に向かって殺虫スプレーを散布します。
散布するときは風上からか、無風の状態が望ましいです。
殺虫剤を噴射すると驚いた蜂が、大量に巣から飛び出してきますが、慌てずに飛んできた蜂にも吹き付けましょう。
ただし、近づかれすぎて危険だと感じたらすぐに中止し、避難しましょう。
殺虫スプレーは、1本使い切る形で噴射し続けてください。
アシナガバチは殺虫剤に弱いため、数秒ほど殺虫成分がかかれば、動きを止められる可能性が高いです。
ただし、殺虫スプレーの届く範囲から外れたところに蜂がいた場合などは、仕留めきれません。
そういう状態の場合は、予備のスプレーをもう1本使います。
殺虫剤を散布した後は、いったん安全な場所へ避難し、数分程度様子を見てください。

◇巣を撤去

巣の周囲も含め、飛んでいる蜂がすべていなくなったら、長い棒や剪定ばさみで巣を落とします。
巣の真下にゴミ袋を置いておくと、すっぽりと袋に巣が入り処分しやすいです。
ゴミ袋に蜂の巣を入れたら、念のためもう一度、ゴミ袋の中に殺虫剤を噴射して蜂がさしてこないようにしておきましょう。
おそらく、地面には蜂の死骸がたくさん落ちています。
死骸からでも毒針が出ていたり、つかんだ時に毒針が飛び出ていて刺さると毒がまわるので、素手で触ってはいけません。
トングでつかんで、巣と一緒にゴミ袋に入れてください。
死骸の処理は明るくなってからでもいいですが、あまり長い間放っておくとアリなどの虫が湧いてくるので、できるだけ早めに処理してください。
駆除後しばらくの間、殺虫スプレーに驚いて逃げ出した蜂が、巣の場所に戻ってくることがあります。
放置していると巣を作り直される可能性があるため、戻ってきた蜂も殺虫剤で駆除してください。
夜間なら、懐中電灯(セロハンはつけない)を地面に置いておくことで、ある程度集めることができます。

◇殺虫剤を散布

駆除が終わったら、念のために巣があったところにもう一度殺虫剤を吹き付けておきましょう。
殺虫剤の成分には、蜂を寄せ付けない忌避効果があるため、戻ってきた蜂が巣を作り直すのを防ぐ効果もあります。
念のため、駆除後しばらくは生き残った蜂が戻ってきていないか、定期的に様子を見ておくと安心できます。

害虫駆除:アシナガバチ駆除時の注意点

害虫駆除:アシナガバチ駆除時の注意点

アシナガバチを駆除する方法についてご紹介させていただきました。
先ほども話しましたが、蜂の駆除を行うときは、蜂に刺されるリスクはつきものです。
条件や環境によっては、駆除の手順以外にも気を付けてお金ければいけないことがいくつかあります。
そこでここからは、アシナガバチを駆除するときの注意点を紹介します。

◇高いところにある巣には高所用の噴射器を使う

蜂用の殺虫剤は、屋外で使うことを想定し、遠くまで噴射できるものがたくさんあります。
しかし、スプレーの性質上、遠くに行くほど殺虫剤が拡散してしまうので、あまり遠すぎると思ったような殺虫効果が出ないことがよくあります。
また、風向きなどの影響でうまく届かないこともあるため、巣が高いところにある場合は、高所用の噴射器を使用してください。
高いところの巣なら脚立を使えば届くのではと思うかもしれませんが、脚立にのぼって巣を駆除するのはとても危険です。
殺虫スプレーに怒ったアシナガバチが向かってきたことに驚いた拍子に、脚立から落ちてけがをしてしまう可能性もあります。

◇難しいと感じたら業者に依頼

刺された、刺されそうになった、思ったよりたくさん蜂がいたなど、駆除のときに危険を感じたり、駆除するのが難しいと感じたときは、駆除の最中でもいったん中止して避難してください。
無理をして興奮している蜂と格闘し続けると、より深刻な事態を招くことになりかねません。
自分の身の安全を最優先して、後はプロの業者に任せるようにしましょう。

アシナガバチの巣を駆除するやり方と注意点!まとめ

アシナガバチの巣を駆除するやり方と注意点!まとめ

アシナガバチの巣を自分で駆除するときに必要な道具や注意点などについて詳しく説明してきました。
アシナガバチは比較的おとなしい蜂ですが、危険であることには変わりありません。
無理をしないことが重要で、危ないと感じたときには中止する勇気も必要です。

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